近しい分野からのヒント

何かについて調べようとする時、それと近しい或いは類似する分野にも目を向ける事でヒントを得る事があるように思います。

医師数の問題に関しても同様で、同時に国家ライセンスを要する多職種の状況を知る必要があるのではないかと考えました。医師と比較的近い職種に起きた問題として歯科医過剰問題の事例を挙げてみましょう。数の過剰が顕著化していても、歯科医の養成数を削減する事は行政にとっても大学にとっても容易な事ではないでしょう。既に一部の若手歯科医には貧困問題が生じているにも関わらず、今でも養成数の制御には時間を要しているのです。

また、さらに深刻だったのは弁護士の法曹資格をめぐる問題でした。当初より問題が起こる事は明確にわかっていたにも関わらず、ひとたび事が動き始めると誰も止める事が出来ませんでした。公認会計士でも同様の混乱が起き、放置すれば大幅過剰となり大混乱となりそうな所を、急速な制御が行われた事で未然に防ぐ事が出来ました。

医師だけではなくこういった過去の歴史・経験は医師の数の制御についても充分に参考に入れておくべきではないでしょうか。