筋肉低下は糖尿病の原因となり、糖尿病が筋肉低下を招くという、双方の因果関係はさまざまな研究で報告されています。
また、高齢化が筋肉低下や糖尿病にどう影響するかは、少しずつ明らかになりつつあります。
広島大学の研究グループが行った、筋肉からつくられる老廃物であるクレアチニンを筋肉量の代替指標とした研究の結果は、次の通りでした。
糖尿病の有無を問わず、加齢に伴いクレアチニンの値は低下し、かつ、糖尿病の人はそうでない人に比べてさらにクレアチニンの値が低いのです。
よって、筋肉低下と糖尿病の負のスパイラルは、高齢化によってさらに助長されるのです。
高齢化は抗えませんが、筋肉量を増やしたり維持したりすることはできます。
無理は禁物ですが、できる範囲で少しずつ運動習慣を身に着け、筋肉低下を防ぎましょう。
また、筋肉をつくる栄養素とされるタンパク質をしっかりと摂ることも大切です。
動物性タンパク質と植物性タンパク質をバランスよく摂りましょう。